秋月DDSキットと16F84を使った短波ラジオ

秋月DDSキットとPICを使った短波ラジオです.
一応ダブルスーパーで5〜18MHzを受信できることを目標としました.
ブロックはいたって簡単で,1CHIPラジオICを使ってしまいました.
1st IFは3.74MHz,2nd IFは455KHzで6ポールのセラミックフィルタを使って
選択度をかせぎました.1st IFはDDSの発信周波数と手持ちの水晶から選びました.
RF部分は広帯域にしてもよかったんですが,FCZ14コイルと330PFの2連バリコンを
使った同調式にしてしまいました.4.9〜18MHzまで同調できます.
目安としてSメータをつけてあります.
RF MIX MIX IF DET AF
3SK131 - 3SK131 - LA1600 - NJM2073
| | | SM
BUFF LO +- 2SK30Ax2
2SK241 2SK241
| 4.193MHz
AKI-DDS
RENC - 16F84 - LCD 16x2
SWx2 10MHz
内部写真
DDSまわりはDDS基板,PIC基板,LCDユニット,ロータリーエンコーダ,スイッチを
小さなアルミケースに入れて,各電源にはEMI-FILを入れてノイズ対策を行いました.
おかげで外部への輻射は少ないみたいで,十分実用になってます.
昔で言えばVFOボックスなんでしょうが,強度を考えなくていいので設計製作は容易でした.
DDS BOX内部写真 PICユニットを拡大.
DDS BOX内部写真 DDSユニットを拡大.
ソフトはプリセットメモリ数74,1VFO,1K/5KHzステップというシンプルなプログラムで
ラストメモリチャンネルを記憶できるようにしてあります.
プリセットメモリには日本語放送やBBC,VOA等の代表的な周波数をあらかじめデータ化して
プログラムと一緒にROMに書き込んであります.
メモリ数はPICのROM容量さえあればもっと増やすことができます.
ポート数が多ければ,同調用の電圧やバンド情報を作ってRF段の同調を自動化することも可能でしょう.
全体をまともなケースに入れて,BCL用ラジオとして使用しています.
クリコン+1CHIPラジオみたいな構成なので,性能が心配でしたが短波放送用としては十分実用になってます.
ただし,RFアンプにAGCがかかっていないので強信号に弱く,すぐ飽和してしまうので
RF GAINをつけて手動でレベルを絞っています.
特に目新しいモノではありませんが,ジャンクで眠りそうな部品をかき集めて作ってみました.
受信部回路図
DDS-LPF回路図
DDSコントロールソフト (LHA圧縮ファイル)
連絡先: jimcom123@hotmail.com JimCom
COPYRIGHT 1999 JimCom このサイト内の画像・図面等の情報を無断で使用する事を禁じます.