ノスタルジア追想の旅 旅行記
8月11日(日) パリ郊外のロシア人墓地へ..
朝早く目がさめた.ホテルのテレビでTV−JAPANチャンネルを見る. 帰省ラッシュのニュースをパリで見ることになるとは.. そして朝食を食べにレストランへ.. パン,飲み物,ハムなどもおいしく充実した朝食だった. 今日はパリ市内を観光して,郊外にあるロシア人墓地を訪ねる予定. ホテルを出てまずは,「モリエールの泉」で記念撮影. その後,セーヌ川まで歩いて街を観光した. オルセー美術館前からメトロに乗ろうとしたが, なんと工事のために運行していないではないか.. 代行バスがあると書いてあるが,標識が不親切で どこから乗っていいかよくわからない. あれこれ歩き回ってようやくバス停を見つけて,バスを待った. 代行バスでAUSTERITZ駅に到着後,郊外線で目指すは SAINTE-GENEVIEVE DES BOISという駅. この郊外線(RER C線)は国鉄が運行しているので, フランス・イタリアのフリーパスが利用でき便利だった. さて,郊外線に乗り換えたわけだが,今までの景観が一変した. まず,落書きの多さにビックリ!するとともに, 日本人と出会わなくなり,移民と思われる人たちが急に多くなった. ちょっと緊張する中,列車が動き出す. 途中,乗り換えが心配になりJUVISY駅に降りてしまった. 後で調べたら乗り換える必要はなかったのだ. 結局30分程,次の電車を待つことになってしまった. 次の電車に乗り,目的地であるSAINTE-GENEVIEVE DES BOIS駅に到着した. ここからはタクシーを使って,墓地へ行こうと考えていたのだが, 駅を出て唖然としてしまった. タクシーがいないだけでなく,乗り場もなさそう. どうも電話で呼び出すみたいだが,話せないのでどうしようもない. バス停があったので,地図を片手に調べてみたら 墓地の近くを通っていることがわかった. 本数は少なかったが,なんとか行けそうなので一安心した. これまた30分以上待っているとバスがやってきた. 運転手に地図を見せたところ,降りる場所になったら 教えてあげるとのこと.安心してバスに乗った. 墓地近くのバス停PISCINEで降りて,地図を見ながら EGLISE RUSSE (ロシア人墓地)へ歩く. 事前にインターネットで写真を用意しておいたので, すぐに入り口がわかった. さて,目的であるアンドレイ・タルコフスキーの墓が どこにあるのかわからなかった. 墓地を管理していると思われる女性に場所を聞いたところ, 知らないとの冷たい答え.. 結局,自分達で探さなければならない. これが予想以上に大変だった. 同じような墓ばかりだし,墓標はロシア語.3時間近く 墓地を歩き回ったがどうしても見つからない. 日がどんどん傾き,人も少なくなってきた. あきらめかけた時,若い夫婦がガイドブックを片手に 歩いているのを見つけた.あのガイドブックを見せてもらおうと 近づいたら,向こうも私に気づいて記念写真を撮ってほしいとのこと. 写真を撮ってあげたお礼にと一緒に墓をさがしてくれた.. 聞くと彼らはベラルーシから来たとのこと. 一緒にさがしてもらったお礼に彼女の描いた絵はがきをプレゼントしたら, お返しにベラルーシのお札をもらってしまった. ちなみにガイドブックはロシア語だった. そして..とうとうタルコフスキーの墓を見つけた. 予定時間を大幅に過ぎて,慌ててバス停まで戻り帰りのバスを待った. ちょうど反対車線にバスが通り,先ほどの運転手が手をふってくれた. たぶん巡回バスなのだろう.と思っていたらやはりそうだった. 親切にしてくれた運転手とも仲良くなり,別れ際に絵はがきをプレゼントした. 目的を果たし同じルートでパリ市内へ戻った.昼食もとらずハラペコ. オルセー美術館近くで食事をしたら,時間はもう17時! カルト・ミューゼを買ってあるのにまだどこの美術館へも行っていない! 残り時間がないけれど,オルセー美術館に入る. もう一般客は入館できなかったが,カルト・ミューゼを持っていたので 何とか入ることができた. 売店には入れず,時間切れでオルセーを後にして,セーヌ川の橋の上で彼女と 立ち話をしていたら,何と昨日知り合った町田さんが通りかかった.. 偶然の再会にお互い驚き,近くのカフェで2時間近く話し込んでしまった. 夕闇迫るパリを歩きながら,タルコフスキーの墓参りができた満足感と偶然の再会に 感激しホテルに戻った. ホテルの部屋でゆっくりしていると突然のノック. 開けてみると,隣の部屋にひとりで泊まっているという日本人女性. ドアが開かないので,困っているとのこと.開けるコツを教えてあげた. 彼女は和歌山から来た南さん.パリ市内のお勧めをいろいろ話してあげた.
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